従業員数: 89名
・感覚頼みの空調管理からの脱却
・「見える化」による業務負担と精神的ストレスの軽減
・施設全体のエネルギー最適化と職員の意識改革へ展開中
・月間3,000kWhの電力削減
・快適性を損なうことのない空調制御
・職員の納得感と省エネ意識の醸成
感覚に頼ったアナログ管理が常態化
リアルタイムの使用状況が把握できない
デマンド超過への常時ストレス
これまで職員の感覚や判断に頼っていた空調管理は、EM CLOUDの導入によって仕組み化され、属人的な運用から脱却できました。さらに、電力使用状況がリアルタイムに「見える化」されたことで、請求書を見て初めて気づく管理から、日々のデータをもとに改善できる体制へと進化しています。加えて、デマンド超過による基本料金上昇を常に意識していた不安も軽減され、管理者の精神的負担を大きく減らしながら、安定した省エネ運用を実現しました。
社会福祉法人寿心会 フォーライフ桃郷様は、開設20周年を迎えた特別養護老人ホームです。同施設では、職員の感覚や判断に頼る空調管理の限界や電気料金のコスト高騰への懸念を課題と捉え、2025年にEM CLOUDを導入しました。その結果、夏の電力使用量を月間3,000kWh削減することに成功し、管理者の精神的負担も軽減されたといいます。今回は、施設長の加賀様に導入の経緯と効果についてうかがいました。
Q. EM CLOUD導入前は、エネルギー管理においてどのような課題がありましたか?
加賀:当時は明確な数値による管理体制は整っておらず、職員それぞれの感覚や判断に頼った運用でした。私自身が施設内を巡回し、「使いすぎではないか」「温度を下げすぎていないか」と声をかける、いわばアナログな管理です。電気代などのコストも、請求書を見て初めて「先月は使いすぎだった」と気付く状態で、リアルタイムに状況を把握できない点が課題でした。さらに、デマンド値が上がると翌年の基本料金に影響するため、その点を常に意識して神経を使っていました。

Q. 多くの提案がある中で、EM CLOUDを導入した決め手は何でしたか?
加賀:正直、当初は「そう簡単にコスト削減できるはずがない」と疑っていました。しかし、お話を聞く中で単に電源を切るのではなく、送風を活用する制御方法や、ムダカラさんと削減分を折半するという、双方にメリットのある仕組みに納得しました。施設側だけに都合の良い話ではなく、根拠に基づいた説明だったため、信頼できると感じたことも大きかったです。また、極端に高額な請求がなかったことも、EM CLOUD導入のハードルを下げる要因になりました。
心寿会【フォーライフ桃郷】_EM工事_250528_2-1-768x1024.jpg)
Q.実際にEM CLOUDを導入されてみて、どのような効果や変化をじていますか?
加賀:夏場には前年同期と比べて、月間3,000kWhほどの電気使用量削減を達成しました。2025年は記録的な猛暑でしたが、ご利用者のご家族からは「館内は快適で過ごしやすい」とのお言葉をいただき、現場の職員からも暑さへの不満や、機器のトラブル報告は一切ありませんでした。自然で快適な空調制御のため、システムが介入していることに気付かない職員もいるほどです。
また、管理者としての精神的な負担が大きく軽減されました。以前は、瞬間的なデマンド値の超過による基本料金の増加を恐れて常に気にしていましたが、現在はシステムによる自動制御に任せられるため安心感があります。私の主観ではなく、数値という客観的なデータで状況が「見える化」されたおかげで、職員への状況説明もしやすくなりました。単価が変動する「金額」ではなく、実態を示す「使用量」で共有することで、現場の納得感も高まっていると感じています。
現在は、月1回の定例ミーティングで削減状況を確認する以外、基本的に日常的に管理画面を見続ける必要もなく助かっています。デマンド超過を恐れて空調を調整して回るストレスから解放され、データに基づいた安定した運営ができるようになったことは、大きな変化だと感じています。
心寿会【フォーライフ桃郷】_EM工事_250528_12-1-768x1024.jpg)
Q.今後の展望や、EM CLOUDに期待することはありますか?
加賀:今後は、空調だけでなく照明や冷蔵庫、各居室のエアコンなども含め、施設全体の電気使用状況を一元的に「見える化」できるようになることを期待しています。「見える化」が職員の意識改革や説明の材料として効果的だと実感できたため、全体を可視化することで「どこに無駄があるのか」「さらに節約できる余地はあるのか」を職員全員で共有できれば理想的です。
また、当施設の規模に対して「どの程度が適正な使用量なのか」という基準を知りたいです。これまでは過去の実績と比較して増減を判断してきましたが、同規模の施設の平均値や、夏場・冬場それぞれの目安となる使用量基準が分かれば、より現実的な目標設定もしやすくなります。冬場の運用はこれから初めて迎えますが、夏場と同様にデマンド管理機能を活用し、快適性を損なうことなくコスト削減を進めていきたいです。介護業界は人材確保やBCP対策など多くの課題を抱えていますが、こうしたシステムを活用して業務の効率化を図り、安定した施設運営を継続していきたいと考えています。

東京都世田谷区北烏山7-8-11
従業員数: 89名
社会福法人寿心会は、ケア理念及び利用者権利を基本として、加齢現象を人生の実りと捉え、高齢者を介護対象者としてではなく、円熟した人として理解し、全ての利用者に穏やかな暮らしを提供しています。