従業員数: 207
・人手管理の限界を超え、快適性を維持したまま省エネを実現
・職員の業務負担を軽減し、サービス品質の向上に貢献
・持続可能な施設運営と人材戦略を支える基盤に
・利用者と職員双方の快適性を維持しながら省エネを実現
・自動制御により人手を介さずに管理できる
・以前のシステムで頻繁に鳴っていたアラームがなくなったことによる職員の働きやすさの向上
人手による節電管理に限界
運用ルールが現場で守られにくい状況
課題は認識していたが解決手段がなかった
手作業に頼っていた節電管理は、EM CLOUDの自動制御により仕組み化され、人的な負担とムラを解消。 ルール通りに運用されにくかった現場も、自動空調制御によって快適性と省エネを両立し、温度に関するクレームもゼロに。 制御手段がなかった状況から、EM CLOUDによって可視化と最適制御が可能になり、年間を通じて安定した電力削減を実現。
株式会社あぷりは、高齢者一人ひとりの「らしい未来」の実現をサポートするべく、大阪府内で6拠点の介護事業を展開しています。同社は24時間365日稼働する介護施設の省エネ対策として、2023年にEM CLOUDを導入しました。人による管理の限界を乗り越え、入居者の快適性を保ちながら確実な省エネを実現した取り組みについて、同社代表取締役の三宅様にお話をうかがいました。
Q. 導入される前はどのような課題を抱えていましたか?
24時間365日稼働している介護施設では、節電に関するルールを設けてコントロールを行っていました。しかし、あくまで人による管理だったため、決められたルールをその通りに運用できていないこともありました。例えば、高齢者の方が食堂にいらっしゃる間も、部屋の冷房がつけっぱなしになっているような状況が日常的に発生していたのです。管理上の課題は認識していたものの、それを制御する術がない状況でした。
Q. EM CLOUDを導入した経緯や決め手を教えてください。
企業同士のマッチングを行う企業からの紹介でEM CLOUDを知りました。まさに痒いところに手が届くという印象で、限界を感じていた省エネ対策を空調の自動制御で解決できる点に魅力を感じましたね。また、確実なコスト削減が見込めたことも導入を決めた理由の一つです。エアコンの集中制御システムも検討しましたが、コストや利用者様の安全性などを総合的に判断した結果、EM CLOUDが最適な選択肢だと感じました。
Q.導入後、どのような効果を実感されていますか?
1年半ほどの運用期間を経て、多面的な効果を実感しています。消費電力の面では、前年と比べて明らかな削減効果が現れており、満足のいく結果が得られています。
しかし、それ以上に価値があるのは、利用者様と職員双方の快適性を維持しながら省エネを実現できている点です。これまで室温に関するクレームが一度もないという事実は、システムが適切に機能している何よりの証明だと考えています。むしろ、利用者様からは「外は暑いけれど、中は快適でありがたい」という満足の声を頻繁にお聞きするようになりました。また、高齢者の方は基礎代謝が低下し水分をあまり摂られない傾向がありますが、脱水症状も一切発生していません。この点は、介護施設として非常に重要な成果だと考えています。
一方で、運用面でのメリットも非常に大きいものがあります。自動制御により人手を介さずに管理できるようになったことで、職員の負担が大幅に軽減されました。その結果、利用者様とのふれあいや介護業務により多くの時間を割くことができるようになり、サービスの品質が向上しています。
しかし、それ以上に大きな効果として実感しているのが、職員の働きやすさの向上です。以前のシステムで頻繁に鳴っていたアラームがなくなったことより、夜中のおむつ交換や巡視の時間に自動音声の電話が鳴り続けるといった状況もなくなりました。さらに、EM CLOUDが自動で空調を制御してくれるため、室温を調整するための施設内巡回も不要となり、職員が業務を中断されるストレスを抱えることなく集中できる環境が整っています。また、リアルタイムで削減状況を確認できる画面も活用しており、特に導入初期は積極的に効果を確認しながら手応えを感じていました。導入以降、利用者様からの温度に関するクレームはなく、快適性を保ちながら効果的な省エネが実現できています。
Q.EM CLOUDの今後の活用方法や、ムダカラへ期待することについてお聞かせください。
現在は電力に特化したシステムとなっていますが、将来的にはガスや水道など、他の資源についても無駄を省ける仕組みがあると非常に嬉しいですね。この優れた技術を活かして、建物のインフラを一元的に管理できるようになれば素晴らしいと思います。また、月に1回程度、運用の効果をまとめたレポートが自動的にメールで送付されるようになれば、より削減効果を把握しやすくなるので今後のアップデートに期待しているところです。
事業においては人材育成に力を入れており、2024年9月にインドネシアの大学に看護学部日本語学科を創設しました。これは4年間かけて介護分野の高度な専門性を持つ人材を育成する取り組みであり、将来必ず訪れる人材不足への対応策として位置づけ
ています。育成する人材は高い日本語能力と専門技術を兼ね備えた人材であり、将来的には彼らを中心に据えてM&Aによって介護事業を拡大していくつもりです。EM CLOUDによる効率的な施設運営と優秀な人材の相乗効果によって、持続可能な介護事業の成長を実現していきたいと思います。
大阪府八尾市志紀町南3丁目176-1
従業員数: 207
株式会社あぷりは、「高齢者の未来にとびっきりの笑顔と感動を添える」を経営理念とし、大阪府内で6拠点の介護事業を展開しています。