従業員数: 71名
・マンパワー頼りの省エネからの脱却
・EM CLOUD導入で業務効率と快適性を両立
・人手不足時代の“働きやすさ”を支える基盤に
・契約電力を161kWから151kWまで低減
・基本料金だけで年間8万円のコスト削減
・空調の自動制御により、職員の働きやすさ向上
アラームによるデマンド管理に依存
職員の本業優先で省エネが後回しに
人力による対応に限界を実感
1.アラーム頼りのデマンド管理から脱却し、自動制御による契約電力の削減と安定運用を実現 2.職員が本業に専念できる環境を整備し、夜間業務中のアラーム通知や室温調整の負担を解消 3.マンパワーに依存していた温度管理を自動化し、省エネ効果と快適性の両立を実現
社会福祉法人常山会が運営する特別養護老人ホーム玉寿荘は、茨城県行方市で利用者が明るく生活できる施設づくりに取り組んでいます。同施設では、省エネ対策の効率化と職員の業務負担軽減を目的にEM CLOUDを導入しました。その結果、契約電力の削減と職員の働きやすさ向上を同時に実現しています。施設長である坂本様に、導入前の課題や導入によって得られた効果についてお話を伺いました。
Q. 導入される前はどのような課題を抱えていましたか?
導入前は、電気の保守点検会社と契約してデマンド値の管理を行っていました。設定した電気の使用量を超過するとアラームが鳴り、自動音声で電話がかかってくるシステムを使用していたのです。
しかし、職員は本業のケア業務が最優先となるため、なかなか省エネへの意識が定着しませんでした。以前、私の母が施設長を務めていた際は、施設中を歩いて電気を消したり、温度調整を行っていましたが、マンパワーでの対応に限界を感じていました。
Q. EM CLOUDを導入した経緯や決め手を教えてください。
決め手は営業担当者の誠実な対応でした。新人の方でしたが、運動靴で来訪し、自ら屋根に上がって現場確認を行ってくれたのです。
また、会社の理念をしっかりと説明できたことから、信頼できるサービスだと感じました。さらに、月々の電気料金削減額の中から費用を捻出する仕組みも非常に魅力的でした。いただいたシミュレーション結果から、契約電力の削減効果も具体的に期待できたため、EM CLOUDを導入しました。
Q.導入後、どのような効果を実感されていますか?
導入後の効果として、まず契約電力の大幅な削減が 挙げられます。従来は161kWだった契約電力を151kWまで下げられたことによって、基本料金だけで年間約8万円のコスト削減を実現しました。さらに夏の運用次第では130kW台まで下がるとの見込みデータも出ているので、さらなる削減効果を期待しているところです。
しかし、それ以上に大きな効果として実感しているのが、職員の働きやすさの向上です。以前のシステムで頻繁に鳴っていたアラームがなくなったことにより、夜中のおむつ交換や巡視の時間に自動音声の電話が鳴り続けるといった状況もなくなりました。さらに、EM CLOUDが自動で空調を制御してくれるため、室温を調整するための施設内巡回も不要となり、職員が業務を中断されるストレスを抱えることなく集中できる環境が整っています。また、リアルタイムで削減状況を確認できる画面も活用しており、特に導入初期は積極的に効果を確認しながら手応えを感じていました。導入以降、利用者様からの温度に関するクレームはなく、快適性を保ちながら効果的な省エネが実現できています。
Q.EM CLOUDの今後の活用方法や、ムダカラへ期待することについてお聞かせください。
今後の方針として、介護業界が直面している課題を見据えた取り組みを進めていきたいと考えています。現在、介護施設では職員の人手不足が極めて深刻で、職員がストレスなく働ける環境の確保は施設存続に関わる重要事項となっています。働きやすい職場環境を構築できなければ職員は去っていってしまうため、利用者様に高品質なサービスを提供するためにも、EM CLOUDによって実現した業務効率化を基盤として、さらなる改善を図っていく予定です。
また、ムダカラには新たなサービス展開への期待も抱いています。2024年末にご提案をいただいた蓄電池サービスは非常に魅力的なものでしたが、残念ながら当施設の設備は対応しておらず、導入には至りませんでした。しかし、今後もさまざまな展開を検討していると伺っているため、当施設に適したサービスがあればぜひご提案いただければありがたいですね。今後も、EM CLOUDを軸に、総合的な省エネソリューションの活用を通じて、より良い施設運営を実現していきたいと考えています。
茨城県行方市手賀1854-1
従業員数: 71名
社会福祉法人常山会が運営する特別養護老人ホーム玉寿荘は、茨城県行方市で利用者が明るく生活できる施設づくりに取り組んでいます。平成4年10月の開設以来、「職員の和」をモットーに、挨拶・身だしなみに気を付けながら、入所者に優しい介護を心がけています。